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台北昭和町
歴史の縁に導かれた町
時空と民族を越え
人、家屋そして土地に続く大切な記憶
近年、台湾では20世紀前半の建築物が修復・活用され、日台双方より注目を集めていますが、その大半は官庁や公共建築であり民家は多くありません。明治時代半ばからの50年の間に、台湾には30数万人もの日本人が暮らし、終戦時、数万軒以上の民家を残し引き揚げました。戦後70年を越えた現在、急激な社会変化と開発の流れに伴い、家屋は町から次々と姿を消しています。
そんな中、大都会台北の中心地に、奇しくも50数軒の日本家屋が残っている地域があります。旧「台北昭和町」と呼ばれた地域(現在の青田街・温州街一帯)には、2003年から始まった市民の保存運動の結果、20軒近くが文化財として登録され、歴史の面影をかろうじて留めています。その運動は現在も続いています。台湾に残る日本家屋はだれのものなのか、だれが守るべきものなのか?ぜひご一緒に考えていただきたい…….
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